Pexip Infinity

Pexip Infinity(ペクシプインフィニティ)は、重要な会議のためのビデオ会議基盤です。既存の会議室端末(Cisco、Poly等)を活かしながら、会議データを自社の管理下に置き、障害時の会議継続に備えた環境を構築できます。100%ソフトウェアで、オンプレミス・クラウド・ハイブリッドのいずれにも対応。必要に応じて、Microsoft TeamsやGoogle Meetとの相互接続も可能です。

Pexip Infinityでできること

機密情報を扱う会議や、有事に必要な会議を、自社のルールで運用できます。

経営会議・役員会議

経営情報や組織方針など、機密性の高い情報を扱う会議を自社管理下で運用。参加権限や監査ログを、会議の要件に合わせて管理できます。

危機対策会議

災害やサイバーインシデント、重大なシステム障害に備え、本社・代替拠点・各事業所を結ぶ会議環境を用意。分散配置と再接続手順を事前に設計します。

本社・拠点間の重要会議

既存のH.323/SIP会議室端末を活かし、本社・事業所・グループ会社間の重要な定例会議を運用。接続方式やダイヤル体系を確認しながら移行できます。

日常の会議ツールとの共存

機密情報を扱う重要会議は自社運用のPexip Infinityへ。一般的な打ち合わせは既存ツールを継続し、対象となる会議から段階的に導入できます。

高度なコールポリシー

外部ポリシーサーバと連携し、社員か取引先かによって認証方式を切り替えるなど、高度なセキュリティポリシーを実装できます。たとえば、社内ユーザーはパスワードなしで入室、社外ゲストにはワンタイムパスワードを要求、といった運用が可能です。

VMR(仮想会議室)で
会議の入口を統一

端末やプラットフォームが混在していても、VMRを会議の入口として統一できます。招待文や会議番号のルールも整理しやすくなるため、「どこに接続すればいいか分からない」という現場の混乱を防げます。

WebRTCによるブラウザ参加

アプリのインストールが難しい社外の参加者にも、ブラウザからの参加導線を用意できます。Microsoft Edge、Chrome、Safari、Firefoxに対応しており、端末やOSに依存しません。ソフトウェアなしで会議に参加できるため、社外との会議のハードルが大きく下がります。

ストリーミング・録画連携

RTMP対応のストリーミングサーバのURLを参加者として追加するだけで、映像と音声を自動配信できます。全社会議やイベント配信など、大人数向けの用途にも対応可能です。

モバイルアプリ

iPad/iPhone/Android用のPexip Mobile Appが無料で利用できます。外出先からVMRに参加したり、会議中の資料を手元で確認したり、接続・切断などのコントロールも可能です。

Teams/Meetとの相互接続を実現

Cisco、Polyなど既存のH.323/SIP端末から、Teams会議やGoogle Meetに直接参加できます。会議相手が複数のプラットフォームに分散していても、端末をそのまま使える環境を構築できます。Microsoft Teams・Google Meetともに公式認定パートナーです。          

他のプラットフォームとの違い

「Teams単体やZoom単体で十分では?」というご質問もよくいただきます。Pexipの価値は、プラットフォーム間のブリッジとして機能する点にあります。

比較ポイント Pexip Infinity Teams/Zoom/Webex単体
相互接続性 Teams・Google Meet・H.323/SIPすべてと接続可能 自社プラットフォーム中心
導入形態 オンプレ/クラウド/ハイブリッド 主にクラウド
既存設備の活用 既存のH.323/SIP端末をそのまま利用可能 専用デバイスまたはソフトウェアが必要
データ管理 自社環境内で完全管理が可能 ベンダー側で管理
拡張性 分散アーキテクチャで段階的に拡張 プランの上限あり

Teams/Meetへの完全移行を予定している場合でも、移行期間中に既存端末を活用するためのブリッジとしてPexipが有効です。移行完了後は不要になるケースもあれば、取引先との接続のために継続利用するケースもあります。

導入検討で押さえておきたい
技術的特長

100%ソフトウェアで、導入形態を選べる

PexipInfinityは100%ソフトウェアで、導入形態を選べる

Pexip Infinityは専用ハードウェアが不要なソフトウェア製品です。仮想サーバにインストールするだけで利用できます。

既存の仮想化基盤やインフラ運用(監視、バックアップ、変更管理など)にのせる形で導入できるため、新たにハードウェアを調達する必要がありません。オンプレミスでも、クラウドでも、その両方でも運用可能です。

カテゴリ 対応内容
クラウド基盤 Microsoft Azure/Amazon Web Services(AWS)/Google Cloud Platform(GCP)
仮想化基盤 VMware(vSphere ESXi 6.7, 7.0, 8.0)/Microsoft Hyper-V/KVM
CPU要件 カンファレンスノード:Intel Xeon Scalable Series Gold 第三世代(Ice Lake以降)

分散型アーキテクチャと
自動カスケード技術

Pexip Infinity / distributed architectureCONCEPTUAL DESIGN
MANAGEMENTManagement Node(管理ノード)

設定・プロビジョニング・ログ集約

会議のシグナリングやメディアデータは経由しません
LOCATION A主拠点
Conferencing Nodesシグナリング/メディア処理
会議セッションを収容
  • コール制御/DNS
  • 社内ネットワーク
  • 既存H.323/SIP端末
経路・再接続設計DNS SRV / Call control
Media Overflow / Network
LOCATION B副拠点
Conferencing Nodes待機容量/代替経路
会議セッションを収容
  • 別電源・別回線の検討
  • バックアップ拠点
  • 再接続手順と訓練
本部・役員会議室支店・グループ会社危機対策拠点許可された外部接続

この図は設計論点を示す概念図です。特定の切替方式や復旧時間を保証するものではありません。

Pexip Infinityの最大の技術的特長は、分散型アーキテクチャです。複数の仮想サーバに分散配置し、大規模な会議では自動的にサーバをまたがって会議を作成します(自動カスケード技術)。この技術は冗長化構成としても機能します。

さらに、地域ごとにサーバを配置し、サーバ間では画面構成に必要なサイズの映像だけを送り合うことで、WAN帯域を大幅に節約できます。従来型のMCUでは接続拠点数×HD×双方向のトラフィックが集中しますが、Pexipの場合はWAN使用帯域を1/3以下に抑えられます。

ライセンスプールで利用効率を最適化

PexipInfinityはライセンスプールで利用効率を最適化

分散された仮想サーバ間でライセンスをシェアできる「ライセンスプール」の仕組みがあります。

同時接続数ベースの年間ライセンスで、必要に応じて増減が可能。MCUのポート予約から解放され、利用状況に合わせた柔軟な運用ができます。

対応プロトコル・技術仕様

カテゴリ 対応内容
対応プロトコル H.323/SIP/WebRTC/RTMP
接続先 Microsoft Teams(CVI)/Google Meet/Cisco/Poly 等のH.323/SIP端末
映像コーデック H.261/H.263/H.263+/H.264 AVC/H.264 SVC/VP8
音声コーデック G.711/G.719/G.722/G.729/Opus/AAC-LD等
資料共有 H.239(H.323)/BFCP(SIP)/VbSS(Teams)等
対応ブラウザ Microsoft Edge/Chrome/Safari/Firefox
ネットワーク帯域 0.5〜3 Mbps/参加者あたり(解像度・構成・接続方式により変動)

※ version38.1の仕様です。Pexip Infinityはソフトウェアバージョンアップにより随時機能が追加されています。

セキュリティと認証

データの所在、参加権限、ログ、障害時の接続先を、自社の運用方針に合わせて管理できます。

会議データの所在を自社で管理

映像・音声や通話履歴を、自社データセンターや自社管理のクラウド環境に置いて運用できます。外部へ会議データを出さない要件には、閉域網やインターネットから切り離した構成で対応します。

参加者のアクセス権限を管理

会議ごとにPINや参加承認を設定できます。社内の認証基盤との連携や外部ポリシーサーバの利用も含め、誰がどの会議へ参加できるかを自社の方針で決めます。

操作履歴と通話ログを保管

管理者の操作履歴や通話履歴を確認できます。ログの保管先、保存期間、閲覧権限を定め、監査で追跡できる運用を設計します。

拠点障害時の再接続先を確保

主拠点とは別の拠点にノードと待機容量を用意します。回線や電源の分離も含めて設計し、主拠点が利用できない場合の再接続先と手順を確認します。

外部クラウド会議と相互接続する場合は、会議データを扱う範囲と通信経路を別途確認し、接続を許可する相手先を定めます。

導入効果

定量的なメリット

  • WAN帯域の大幅削減:分散アーキテクチャにより、拠点間の通信を最適化。従来型MCUと比較してWAN帯域の使用量を大幅に削減できます。
  • 既存設備の継続利用:高額な会議室端末を入れ替えずに、Teams/Meetとの接続環境を構築。減価償却完了前の資産を有効活用できます。
  • 運用工数の削減:VMRによる会議の一元管理と、自動接続機能により手動操作を削減。ヘルプデスクへの問い合わせも減らせます。
  • ライセンスの最適化:同時接続数ベースの年間ライセンスで、必要な分だけ拡張可能。過剰な初期投資を避けられます。
  • 定性的なメリット

    • ベンダーロックインの回避:特定プラットフォームに依存せず、段階的な移行が可能
    • 意思決定の迅速化:場所やデバイスを問わず会議に参加でき、緊急会議にも即座に対応
    • セキュリティリスクの低減:オンプレミス環境でのデータ管理、コンプライアンス要件への対応

    導入事例

    導入の進め方

    私たちメディアプラスが、既存環境の調査から設計・構築、運用保守まで支援します。まずは代表的な会議と端末で検証し、重要会議から段階的に移行します。

    1. 01

      現状調査

      対象会議、端末、認証基盤、回線帯域、監査ログ要件の精査

    2. 02

      PoC(概念実証)

      実環境での接続品質と、障害時の再接続手順を事前検証

    3. 03

      構成設計

      ノード配置、必要容量、認証連携、切り替え経路、運用体制の策定

    4. 04

      段階移行

      基盤構築、パラメーター設定、接続試験、既存環境からの並行運用・切り替え

    5. 05

      障害試験・運用保守

      再接続訓練、稼働監視、問い合わせ対応、定期メンテナンス

    よくあるご質問

    Pexip Infinityで何ができるか、一言でいうと?
    H.323/SIPの会議室端末をセキュアかつシームレスに接続し、安心・安全なビデオ会議環境を構築できるプラットフォームです。Microsoft TeamsやGoogle Meetとの高度な相互接続を同時に実現できるのは、Pexipならではの強みです。
    導入形態(オンプレ・クラウド・ハイブリッド)はどう選びますか?
    セキュリティ要件(データ所在、監査、ゲスト制御)、運用体制(監視や変更管理の方針)、既存インフラの状況で決まります。高度なセキュリティが必要ならオンプレミス、運用負荷を下げたいならクラウド。ハイブリッド構成も可能です。
    Teams/Meetへの完全移行を予定していますが、Pexipは必要ですか?
    移行期間中に既存端末を活用するための「ブリッジ」として有効です。完全移行後は不要になるケースもありますが、取引先との接続のために継続利用されるケースも多いです。
    最小構成でPoCを始めることはできますか?
    はい。1拠点・代表端末の最小構成でPoCを開始できます。まずは代表的な会議パターンで接続品質と運用フローを確認し、段階的に拡張する進め方をおすすめしています。
    ライセンス体系はどうなっていますか?
    同時接続数とゲートウェイ数に基づく年間ライセンスです。分散されたサーバ間でライセンスをプールできるため、利用状況に合わせて柔軟に運用できます。詳細はお問い合わせください。
    運用に専門知識は必要ですか?
    初期構築にはネットワーク設計や既存システムとの統合設計の知識が必要ですが、メディアプラスが支援します。日常運用はVMRオペレータ®などのツールを使えば簡易化できます。

Pexip Infinityの導入、一緒に検討しませんか?

オンプレ・クラウド・ハイブリッド、どの形態が自社に合うか迷っている方も歓迎です。要件整理からPoC設計まで、メディアプラスがご支援します。

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