PolycomやCisco、OKIなどの保守終了が近づくと、「全部入れ替えるしかないのか」「延命はどこまで可能か」といったご相談が増えます。実際、Polycom保守切れに伴うリプレイス需要は2026年2月をピークに急増しており、まさに今が検討のタイミングです。全面入替・延命・相互接続・段階移行の選択肢を整理し、費用とリスクの考え方をまとめました。
Polycomの保守が切れるからといって、会議室端末をすべて一度に入れ替える必要はありません。私たちメディアプラスがお手伝いしてきた案件でも、延命で時間を確保しながら、段階的に移行するパターンが多くあります。
ポイントは、延命や段階移行は安く済むことを保証するものではありません。期限、会議相手(Teams/Meet等)、ネットワーク要件、セキュリティの前提がそろっていないと、二度手間や品質トラブルにつながるケースもあります。大事なのは、自社の状況に合った進め方を選ぶことです。
Point 01
保守終了日はすべてのスケジュールの起点になります。修理・部品交換の可否、代替機の調達にかかる期間も含めて、「期限までに何を決めなければいけないか」を逆算してください。ここが曖昧なまま進めると、調達・検証・展開の期間が足りなくなりがちです。
Point 02
すべての端末を入れ替えるのか、一部は残して使うのか。H.323/SIPに対応した端末であれば、ゲートウェイ経由でTeamsやMeetに参加させる選択肢があります。端末だけでなく、予約や立ち上げの運用手順、会議品質(音・映像)の水準も含めて「残したいもの」を明確にしておくと、移行設計がスムーズです。
Point 03
オンプレ必須か、ゲスト制御をどこまで厳格にするか、ログや監査証跡の要件があるか。こうしたセキュリティ条件によって、構成の選択肢が変わります。金融機関や官公庁のように統制が強い環境では、クラウドだけでは要件を満たせないケースがあるため、早い段階で確認しておくことをおすすめします。
Point 04
社内はTeams、社外はZoomやMeet。というように会議相手が混在していると、接続方式や運用ルールが増え、現場が属人化しやすくなります。「誰と、どのプラットフォームで、どれくらいの頻度で会議しているか」を整理することで、優先度の高い接続先から検証を進められます。
| 選択肢 | 向くケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 全面入替 | 運用も機器も刷新したい。予算が確保できている | 構成がシンプルで、長期の保守が安定する | 初期費用が集中する。移行の失敗が業務に直結しやすい |
| 延命(短期) | まず時間を確保したい。大規模入替の準備期間が必要 | 当座の支出を抑えられる | 根本的な解決にはならない。延長コストが積み上がりやすい |
| 相互接続(ゲートウェイ/CVI等) | 既存端末を残しつつ、Teams/Meetに参加させたい | 既存資産を活かして移行を段階的に進められる | ネットワーク・運用・統制の要件設計が甘いとトラブルになりやすい |
| 段階移行 | 拠点が多い。業務を止めずに移行したい | 費用とリスクを分散できる。検証結果を反映しながら進められる | ロードマップの設計が必要。意思決定の回数が増える |
どれか1つに絞る必要はありません。実際には「延命で時間を確保しつつ、代表拠点でPoCを行い、段階的に展開する」といった組み合わせで進めるケースが多いです。
延命か、段階移行か、全面入替か。迷っている段階でも構いません。費用とリスクの考え方を、メディアプラスが一緒に整理します。