金融機関や官公庁では、「クラウド会議を導入したいが、セキュリティ要件を満たせるか分からない」というご相談が多くあります。このページでは、ビデオ会議のセキュリティで押さえるべき論点と、オンプレ・ハイブリッド構成を含めた対応の考え方を整理しています。
ビデオ会議のセキュリティ要件が厳しい環境。たとえば金融機関の社内規定、官公庁の情報セキュリティポリシー、大企業のグローバルガバナンスなどでは、「クラウド会議サービスにすべて集約する」という方針だけでは統制が取りきれないことがあります。
Pexipはオンプレミス・ハイブリッド構成にも対応しています。FedRAMP®認証、StateRAMP Ready認証を取得済みで、エアギャップ(インターネット非接続)環境での運用にも対応。NATO FMN Ready認証も有しており、厳しいセキュリティ基準を満たすプラットフォームです。
私たちメディアプラスは、データの所在、ゲスト制御、監査ログといった論点ごとに要件に合わせた構成をご提案し、棚卸しからPoC、監査対応まで伴走しています。
Point 01
映像・音声・メタデータがどこで処理・保存されるかは、多くの規定で最初に確認される項目です。国内データセンター必須か、特定のクラウド基盤に限定されるか、自社環境内で完結させる必要があるか…ここが決まると、構成の選択肢が絞り込めます。
Point 02
会議への参加者を誰がどう制御するか。社内IDとの連携、ゲスト参加の条件、待機室の運用、会議主催者の権限範囲などが論点になります。「社内会議」と「社外会議」で異なるポリシーが必要になるケースも少なくありません。
Point 03
取得すべきログの種類、保管期間、閲覧権限、監査対応フロー。これらは後から追加しようとすると構成の見直しが発生するため、初期段階で要件をそろえておくことをおすすめします。
Point 04
オンプレミスやハイブリッド構成を前提とする場合、DMZの設計、NATトラバーサル、通信制御のポリシーが重要になります。既存のネットワークセキュリティポリシーとの整合性を確認してください。
| 論点 | リスク | 対策の方向性 | Pexipでの対応 |
|---|---|---|---|
| データ所在 | 映像・音声の処理場所・保存場所が不明確で、規定に抵触する | オンプレミスまたはハイブリッド構成で、データの所在を要件に合わせる | オンプレ版(Pexip Infinity)で自社環境内完結。Azure/AWS/GCPの国内リージョンも選択可能 |
| ゲスト制御 | 外部参加者の統制が弱く、情報漏えいリスクが残る | 参加条件・権限・待機室のポリシーを設計し、会議種別ごとに制御する | External Policy Server APIで社員はパスワードなし入室、社外ゲストにはワンタイムパスワード要求などの高度な制御が可能 |
| 記録・監査 | ログや証跡が不足し、監査で指摘を受ける | 運用ポリシーとログ設計をセットで整備。保管期間・閲覧権限も定義する | 管理者APIで会議履歴・参加者ログを取得。VMRオペレータ®で予約・利用実績の一元管理も可能 |
| ネットワーク境界 | FW/NAT設定の漏れで、意図しない通信経路が生まれる | DMZ設計とNATトラバーサルを含むネットワーク構成を事前に整理する | リバースプロキシ構成やDMZ配置をサポート。エアギャップ環境でも運用可能 |
| 暗号化 | 通信の盗聴リスク、中間者攻撃の可能性 | エンドツーエンド暗号化、TLS/SRTPの適用を確認する | メディア暗号化(SRTP)+シグナリング暗号化(TLS)を標準サポート。エンドツーエンド暗号化にも対応 |
環境や要件に応じて、大きく2つの構成パターンがあります。
映像・音声の処理からデータ保存まで、自社環境内で完結させる構成です。データ主権の確保が最優先の場合に選ばれます。外部との接続(Teams/Meet等)も、自社ネットワーク内のゲートウェイ経由で制御できます。
金融機関や官公庁で、クラウドへのデータ流出を許容できない場合に適しています。エアギャップ(完全閉域網)環境での運用実績もあります。
統制が強く求められる領域(データ保存、録画、認証)はオンプレミスに置き、柔軟性が必要な領域(外部会議への参加、拠点間接続)はクラウドを活用する構成です。
「全面オンプレは運用負荷が大きいが、全面クラウドでは統制が足りない」というケースで、バランスを取りやすい選択肢です。
Pexipは、政府・軍事機関レベルのセキュリティ認証を取得しています。
| 認証・規格 | 概要 | 対象 |
|---|---|---|
| FedRAMP® | 米国政府機関向けのクラウドセキュリティ認証 | Pexip Government Cloud |
| StateRAMP Ready | 米国州政府向けのクラウドセキュリティ認証 | Pexip Government Cloud |
| NATO FMN Ready | NATO加盟国間の相互運用性認証 | Pexip Secure Meetings |
| エンドツーエンド暗号化 | メディア・シグナリングの完全暗号化 | 全製品 |
| エアギャップ対応 | インターネット非接続の閉域網で運用可能 | Pexip Infinity(オンプレミス) |
構成と合わせて、運用ポリシーも設計しておくと監査対応がスムーズです。以下は、私たちがお客様と一緒に整理する際のテンプレートです。
実際の構成は、既存の会議環境、ネットワークポリシー、監査要件によって異なります。まずは現状条件を整理した上で、PoCで確認することをおすすめしています。
データ所在・ゲスト制御・監査ログ…要件の整理から構成の検討まで、メディアプラスが一緒に考えます。オンプレ・ハイブリッドの実績もあります。